白河市内犬猫殺処分ゼロを!

 写真の犬たちは、全員「保護犬」です。3頭は、白河市内で保護しました。立ち上がっている犬「夏次郎」は、保健所から引出しました。夏次郎と茶色の犬は天国へ旅立ちました。

 私自身は、動物には関心がありませんでしたが、妻が動物好きで、今ではNPO法人の定款を変更し、保護活動をしております。最近では、地元テレビ局に取材をしていただいたり、全国ネットの有名番組より取材協力のお電話をいただいたりと、未熟な活動ながら、皆様に関心を持っていただいております。

 左の写真は、やはり保健所から引出した老犬「ギスケ」です。私の祖父の名前をつけました。上の写真の「夏次郎」は、大きな腫瘍がある老犬で、腫瘍は良性でしたが、歯肉炎が酷く、ずっと異臭のある涎を垂らしていました。保健所に最後まで残った犬たちを引出していましたので、どうしても病気を持った老犬が多くなり、終生飼養をすることになりました。

 長年母親の介護をしていた私にとって、飼い主に見捨てられボロ雑巾のようになった老犬たちは、思ったよりも可愛い存在でした。特にギスケは、弱々しくて本当に可愛い老犬でした。

 左の写真は、「ラッキー」。私が名付けました。2018年1月31日、大雪の夜、道路で轢かれていた犬です。放置すれば、生きているのに、もう一度車に轢かれ死ぬ可能性がありました。身動きできない状態で、何台もの車がラッキーをまたいで行ったそうです。もう一度轢かれるのを待つ犬の気持ちを想像すると心が痛みます。もし、翌日まで生きていたとしても、センターに行けばガス室での殺処分です。

 下半身不随、自力排尿排便ができず、食欲も失った上に、本気噛みする犬となったラッキー。首につけたチューブから栄養を流し込みながら、一年以上も生きてくれました。信頼してくれたのか、噛むこともなくなっていました。たくさんの思い出を残してくれる犬たち。彼らは何も悪くありません。飼い主に恵まれなかっただけです。簡単に殺処分する社会でいいはずはありません。殺処分ゼロを目指すのは、人として当然のことだと思います。ペットは家族です。

白河市内犬猫殺処分ゼロに必要なものは何か?

●野良猫の不妊手術の無料化

 殺処分の多くは、飼い主不明猫が産んだ仔猫。母猫の手術の推進が殺処分削減に不可欠。メス猫1匹約2万円の手術費用が、野良猫の不妊手術が進まない原因の一つ。また、長年の餌やり禁止回覧などにより、市民の中に「餌やりは悪いこと」との意識が広がり、隠れて餌やりをする人が多く、誰が餌を与えているのかがわからず、手術が進まない現実があります。現在の福島県は、「餌を与えるな」ではなく、「餌を与える人は、糞尿対策をして、不妊手術をしてください」に変わりました。

 2019年4月より、白河市では公益財団法人どうぶつ基金様の行政枠登録をしました。これにより、どうぶつ基金様より、野良猫の無料手術チケットをいただくことが可能となりました。つまり、白河市内の野良猫の手術を無料ですることが可能となりました。残念ながら、協力病院が白河市にはないため、現在は東京都日野市の動物病院にボランティアが搬送して手術をしていただいております。手術だけでなく、3種混合ワクチンとノミダニ駆除剤もセットになっています。白河市の費用負担はゼロですが、白河市が手術をするという意識を持つことにより、各町内会や市民にも説明がしやすくなりました。殺処分削減への大きな前進だと考えております。

 この無料チケットは、年末頃に終わります。春の野良猫出産シーズンへ向けて、不妊手術を推進する時になくなるわけです。この時期の不妊手術も含め、白河市内の野良猫不妊手術完全無料化を目指します。

白河市に発行された無料不妊手術チケット。これにより、野良猫の不妊手術が無料でできるようになりますが、病院が限られるため、東京の動物病院にお世話になっています。

●ペットの不妊手術助成金制度

 昨今、ペットの多頭飼育崩壊が、ニュースなどで報道され世間を賑わせていますが、白河でも似たような話は存在します。例えば、ある業者さんから「仕事で訪ねたら、部屋中に猫がいた。異常な状況だった。手術してるようには見えない」という話を聞きました。そのお宅は、密集した住宅街にありますが、表からは室内が見えず、状況はわかりません。また、市内のある住宅街では、「2匹の猫を飼っていたお宅が、数年で20匹以上になった。その後、引っ越したが、猫はどうなったものやら」との住民の話でした。室内飼育の場合、状況がわからず、飼い主の入院や立ち退きなどで事態が明るみに出た時には、30匹、50匹という数になっていることが多いと聞きます。まず、ペットを飼ったら不妊手術をするという意識を持つことが重要です。その際に、お金がないとの理由で後回しにする人がいます。それを防ぐために、助成金制度が必要です。議会で質問していますが、今現在の白河市は、「ペットの不妊手術助成金は、個人への利益提供になる」との見解です。今後も粘り強く、不妊手術助成金制度の必要性を訴えていきます。

 ちなみに、お隣の矢吹町では、町長発案でふるさと納税制度を利用し、ペットの不妊手術助成金を出しています。ご自分でも保護活動をされている町長の素晴らしい取り組みだと思います。

●譲渡サロン等により、不幸な命を社会貢献として引き受ける市民意識を醸成

命は、買うものではなく、出会うものだと考えております。飼い主に恵まれずに死に直面する命と出会う人が増えるように願います。